サンゴはかなり日本との関わりも深いものですが、一体サンゴにはどういった歴史があるのでしょうか。
ここではそんなサンゴの歴史や産地などについて深く見ていきます。
サンゴの歴史とは?
サンゴは5億年前のカンブリア紀に出現しました。
このように太古の昔からあるサンゴですが、サンゴは出現当時からあまり形態を変えていないことも特徴です。
サンゴも四射サンゴや床板サンゴなどのようにいろいろなものがありましたが、現在反映している八射サンゴはこうした絶滅したサンゴの特徴をよく受け継いでいます。
また、サンゴは藻類と共生して光合成によってエネルギーを得ていることでも知られていますが、藻類との共生は古生代の時点から始まっていたこともポイントでしょう。
サンゴは太古の昔から人類にもよく利用されてきたことも特徴です。
サンゴは建築資材として用いられることがあった他に顔料などとしての利用もありました。
サンゴの利用法は唐代に中国から伝わりましたが、日本ではサンゴは宝石としても珍重されてきたことも特徴です。
サンゴは世界各地で算出されますが、世界各地でそれぞれ様々な利用法があることもポイント。
例えば、宝石として用いられるのがポピュラーですが、建築資材としてサンゴが用いられるケースもよくあります。
このようにサンゴは人類の歴史と密接に関係しているものですが、サンゴはより注目されるようになってきていることも特徴です。
サンゴがよく発達している海域は漁獲も増えるためで、このために危機に瀕しているサンゴ礁の保護なども行われています。
サンゴ礁が少なくなってきているのには乱獲や爆弾漁法などがその原因になっていますが、何らかの対策をしないとサンゴ礁はますます少なくなっていくことは確実でしょう。
サンゴ宝石を利用する際にはこうしたことも気にかけておくのが大事です。
サンゴの産地について
サンゴは世界各地に生息しています。
産地も実に様々ですが、日本では長崎や沖縄、高知などでサンゴが産出されています。
サンゴの産地はサンゴの種類によっても変わりますから、種類別に紹介しましょう。
まず、典型的な紅珊瑚は地中海でよく採取されます。
ヨーロッパ産のサンゴ宝石は地中海で取れたものがほとんどです。
地中海の紅珊瑚はかなり価値も高いとされており、サンゴ宝石を購入する際にもチェックしておきたいところです。
他に、シロサンゴは世界的に分布しています。
シロサンゴは浅い海域でよく取られますが、地域によって微妙に品質も変わることが特徴です。
太平洋で取られる桃色珊瑚もあります。
桃色珊瑚は安い宝石になることも多いですが、それだけ利用しやすいのが利点かもしれません。
日本で取れるサンゴにはイボモモイロサンゴがあります。
こちらは高知県で採取されるサンゴであり、希少価値が高いとされています。
長崎県五島列島で取れるゴトウモモイロサンゴもありますが、これはイボモモイロサンゴのいとこのような存在です。
ゴトウモモイロサンゴはイボモモイロサンゴよりも骨格が強靭なことが特徴でしょう。
メキシコやインドなどでもサンゴは産出されます。
産出される地域によって同じ種類のサンゴであってもかなり違いもありますから面白いところです。
採取される地域によってサンゴの色も変わってくることもポイントになります。
このため、サンゴ宝石を見る際にはサンゴの種類以外に産地もチェックしてみると良いでしょう。
こうしたサンゴの産地は月日が経つにつれて変わることもあります。
サンゴも移動するものもありますし、水温・水質変化によってサンゴ礁がなくなっていくこともあるからです。
サンゴの産地についてはサンゴ宝石を利用する際にも気にかけておきたいところ。
サンゴの産地は鑑定書などに記載がありますからチェックしてみると良いでしょう。
産地によっては希少価値が高いものもあります。
希少価値が高いサンゴ宝石であれば中古宝石店で売る際にもより高値で売れます。
また、サンゴの産地について調べるとともにサンゴがいつ採取されたのかも調べておきましょう。
古いサンゴよりも新しいサンゴのほうがより長持ちしておすすめです。
鑑定書などにも記載がありますから見ておきましょう。
鑑定書などがないとかなり不安になりますが、この際には鑑定してもらうこともできます。
サンゴを鑑定してもらうことによってサンゴ宝石の本当の価値もわかります。
鑑定書が偽造されることもあるので、不安な場合には鑑定を依頼してみるのも一つの手です。
このようにサンゴを購入する際には、いろいろなことを知っておきたいところです。
こうしたことを知っておけばよりサンゴも楽しめるようになってきますから、興味がある場合にはもっと深く調べてみるのも良いでしょう。