宝石珊瑚はコーラルとも呼ばれますが、コーラルとして用いられる珊瑚は少ないものです。
一体どのような珊瑚がコーラルになるのでしょうか。
ここではそんなポイントについて紹介します。
コーラルについて詳しくなっておく
コーラルはいろいろな用途で活用されます。
ネクタイピンなどとして使われることもありますが、コーラルは長持ちするだけでなく独特の魅力があるのも特徴でしょう。
コーラルは価格的にもそこまで高くないのも利点です。
そんなコーラルですが、コーラルとして用いられる珊瑚は少ないものです。
例えば、コーラルとしては紅珊瑚やモモイロサンゴなどが用いられます。
こうしたコーラルとして用いられる珊瑚は骨格強度が高いことが特徴になっています。
骨格強度が高い珊瑚であれば加工もしやすいだけでなく長持ちすることもその理由です。
他に、コーラルとして用いられる珊瑚は色も重要です。
紅珊瑚はコーラルの中でも特に価値が高いものですが、他に黄色のコーラルも人気があります。
珊瑚にもいろいろな色があり、色によって価値も変わってくるのです。
このように宝石珊瑚になる珊瑚は独特な特徴があります。
珊瑚の産地や色などは鑑定書に記載があるのでチェックしておきたいところです。
珊瑚の利用法もいろいろとあります。
例えば、置物としても珊瑚は適しています。
珊瑚は軽量かつ強度が高いですから、少しくらい落としても大丈夫なことも利点です。
その反面で、手入れをそこまでしなくともその魅力が失われないのも利点でしょう。
置物以外にも珊瑚は家具などの素材として用いられることも。
こうした家具は珍しいですが、それだけに価値が高くなっています。
例えば、寝台のパーツの一つに珊瑚が用いられることがあります。
珊瑚は強度的にも強いためにこうした利用がされることもあるのです。
珊瑚を用いた日用品もあります。
例えば、珊瑚の歯ブラシなどがあります。
珊瑚は水に強いことも利点です。
水に晒しても腐食しにくいこともあり、水に触れやすい箇所に珊瑚が用いられることもあります。
珊瑚関連品に必要な手入れですが、これは最低限で構いません。
例えば、定期的に拭き掃除するだけでもピカピカになります。
加えて、ワックスなども用いておけばより長持ちすることでしょう。
とはいえ、珊瑚は少しでもヒビが入るとかなり割れやすくもなってきますから気をつけておきたいところです。
珊瑚をより長持ちさせたい場合には日にあまりさらさないようにすることも必要になってきます。
これも珊瑚関連品を利用する際のコツです。
このように、家具などとしても珊瑚は用いられますが、他にも珊瑚はいろいろな利用がなされます。
例えば、塗料や食品添加物としても用いられたりするのです。
この点について後述していきますから参考にしてみてください。
サンゴは塗料としても用いられる
サンゴは宝石屋パワーストンなどとして用いられる以外にも塗料として用いられることもあります。
サンゴを塗料として技法は昔からあり、日本へは唐代に中国から製法が伝わりました。
用いられるサンゴはベニサンゴやアカサンゴが主流で、様々なサンゴが用いられます。
骨董品の中にはこうしたサンゴを用いたものも多いので注目してみましょう。
そんなサンゴ塗料は深い紅色が特徴です。
加えて、ちょっとしたことでは塗った後にはがれにくいことも特徴。
こうした特性をもつサンゴ塗料は昔から貴重に扱われてきました。
他に、ピンク色のサンゴ塗料もあります。
こちらはヨーロッパなどでより人気があります。
このピンク色のサンゴ塗料はエンジェルスキンと呼ばれることも。
このようにサンゴは塗料としても用いられますが、他の用法も実はあります。
例えば、サンゴは工業用として用いられることもあります。
サンゴを砕いて建築資材とする技法は太古からありましたし、サンゴを化学工業的に用いることも行われています。
食品添加物としてもサンゴは使われています。
サンゴは炭酸カルシウムが主な成分ですが、サンゴに含まれている高品質の炭酸カルシウムは食品添加物にうってつけです。
もしかしたら知らないうちにサンゴをけっこう食品添加物として食べているということもあるかもしれません。
また、サンゴは浄水効果もあり、浄水剤としても用いられています。
人工骨の素材としてもサンゴは適しています。
サンゴは軽量かつ強度が高いことがその理由です。
サンゴは人工骨として用いても拒絶反応を起こしにくいことも利点でしょう。
他に、風化したサンゴをセラミックしたマイナスイオン商品もあります。
このように、サンゴはいろいろな使われ方がありますから、気になる場合にはもっと調べてみると良いでしょう。